瀬戸市が事務局として運営する公的な支援機関

産業支援センターせと
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相談事例

技術相談

精密制御焼成炉による燃料電池向け焼成治具の開発

山本匣鉢製造株式会社

山本匣鉢製造㈱は1945年の創業以来、半世紀に渡り食器用匣鉢、焼成治具を製作しています。
1700℃でも耐える焼成治具・耐火断熱レンガ、高速昇温でも割れない匣鉢、高周波誘導炉用ルツボ、半導体製造に使われる高精度棚板は、主力商品となっています。

山本匣鉢製造㈱は、「軽くて割れにくい」をテーマに製品の開発を行っており、原料の調合・混合から成型・焼成まですべて社内一貫生産を行っています。
近年半導体向けアルミナ治具の販売が伸びており、燃料電池(SOFC)向けの治具に関して、性能及びコストにおいてユーザーから高く評価されています。

その中で、既存の焼成炉では理想の温度条件を実現出来ないことが多々ありました。

産業支援センターせとは、材質に合わせた温度制御が可能な精密制御焼成炉導入のための相談を受け、焼成技術及び成形条件の検討に関しては、あいち産業科学技術総合センター瀬戸窯業試験場に技術相談の橋渡しを行うとともに、試験炉の導入に際しては「ものづくり・商業・サービス革新補助金」の活用を提案しました。

その結果、精密制御焼成炉の導入が実現し、従来焼成が困難であった製品を開発することができ、売上の拡大につながっています。
このように産業支援センターせとでは様々な技術に知見を持つコーディネーターが技術面の助言や関係機関への橋渡し、補助金の紹介等を行うことにより市内事業者様の課題解決をお手伝いしています。

左:陶歯用焼成セッター        右:セラミック基板焼成用セッター

 

ローラーハース用焼成治具

 

山本匣鉢製造株式会社ホームページ

http://www.yamamotokoubachi.sakura.ne.jp/

担当コーディネーター

今井 修

技術支援

今井 修

セラミックスの材料技術・生産技術に関する知識を活かし、中小企業・小規模事業者様の技術問題の解決及び新技術の開発等を支援します。

相談日隔週火曜日
得意分野セラミックスの材料技術、生産技術、ナノテク技術
経歴等大手セラミックメーカー、JFCC(一般財団法人ファインセラミックスセンター)出身

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